骨董街といえばかつては段原の代名詞でした。

生活臭にあふれた狭い道々に、路上にはみ出して、いかにも曰くありげに陳列してあるお宝たちを目当てに、遠く北海道、東京からもマニアを呼んでいました。そんな力をもった街でした。

当時集積していた20数店の骨董屋さんは離散してしまい、当時の泥臭さは微塵もないきれいな街に生まれ変わった段原。その名残をわずかにとどめるのが段原一丁目・二丁目の路地です。段原骨董館を中心に道具屋、リサイクル屋が集まっている。マニアックな魅力は往時にかなわないとはいえ、いまも段原の魅力ある一角に違いありません。